米IDCは米国時間2月11日に,米国のWWWホスティング市場に関する調査結果を発表した。2000年は前年比100%増の約40億ドル規模に成長したが,2001年は前年比25.5%増の48億ドルにとどまった。市場は2002年から再び勢いを取り戻し,2006年には208億ドルに達するという。

 「企業は業務プロセスの合理化に努めており,アプリケーション・サーバーを利用して中枢業務を行うアプリケーションのWWW対応化を進めている。インターネットは,社内や企業間でやり取りを行う媒体としての役割を担うようになった。ドットコム・ブームの頃はインターネットそのものがビジネスに成り得たが,今はビジネスを介在する手段でしかない」(IDC,WWWホスティング部門プログラム・ディレクタのMelanie Posey氏)

 2000年には,安定した米国経済やIT産業とインターネットの活況など,WWWホスティング市場の成長を後押しするさまざまな要因があった。しかし2001年は景気が後退するなど状況が一変し,ホスティング市場は減速した。IDCによると,企業はWWWホスティング・サービスをフル活用するにいたっておらず,市場には今後成長する余地が残されているという。

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