米Jupiter Media Metrixが米国時間8月15日に,「米国企業の1/3が自社でWWWサイトをホスティングすることを過大評価しており,ホスティングをアウトソースすることにより3年間で600万~1200万ドル経費節減できる可能性を見落としている」とする調査結果を発表した。

 「ホスティングをアウトソースすることにより,30~40%の経費削減が達成できるが,多くの企業がこれを見逃している。すぐに実行すれば長期的に見て数百万ドルを節約できる」(Jupiter社のリサーチ・ディレクタのDavid Taylor氏)。

 また80%を超す企業が,ホスティングや技術インフラを整える前にWWWサイト開発プロジェクトに着手している。その結果,10社に9社が避けられた見直しを余儀なくされている。その他の主な調査結果は以下の通り。

・18~25人の人員を抱えることは,アウトソースする場合に比べ年間で3倍の経費がかかる。さらに管理ツールとその他の経費で3年間におよそ200万ドルの経費が必要になる。

・今後3年間で,自前でホスティングする企業はごく少数となる。34%の企業がホスティングを自社で行っている。また別の24%はアプリケーションを自社で管理しているものの,サーバー管理はアウトソースしている。自前でホスティングしている理由は,セキュリティの問題やノウハウの流出などを懸念しているためである。

・ホスティング・プロバイダ選択の要因として,1999年の回答者は拡張性を2番目,価格を6番目に挙げた。2001年の調査では,拡張性を最重点の要因として挙げた回答者はなく,1番が信頼性で次が価格だった。

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