米IBMが米国時間7月26日に,30種類の新たなWWWホスティング・サービスを発表した。小規模企業向けの販売サイト構築支援から,大規模顧客企業向けのセキュリティサービスやLinux対応サービスなどが含まれる。

 ちなみに2001年上半期における同社のWWWホスティング契約総額は10億ドルを超えたという。

 IBM社傘下のIBM Global Services社は世界37カ所にホスティング・センター「e-business Hosting Centers」を展開している。過去3カ月間に香港,台湾,ブエノスアイレス,アルゼンチンでセンタを開設した。また8月には中国の上海に新センタを開設する予定である。

 今回発表したサービスのうち半数はWWWのセキュリティ関連である。主な内容は以下の通り。

・セキュリティ・チェック:顧客が自社のWWWサイトを評価できるようにする。セキュリティを確保する道筋を示す「ethical hacking」サービスを提供する。

・ファイアウオール構築および管理:ユーザーやアプリケーションのアクセス許可を制限する。

・侵入検出:ネットワークやサーバー・システムを監視し,クラッカ(悪意を持つハッカー)の攻撃を検出した場合は警告を発する。

・ウイルス監視:最新のウイルス情報を提供する。

 そのほか,電子商取引向けサービスでは中小企業を対象にWWWベースのカタログ・システム構築などを支援する。電子商取引向けアプリケーション「WebSphere Commerce Suite Pro」を利用する。

 また,e-business Hosting Centersを「Red Hat Linux 6.2」に対応させた。顧客はLinuxアプリケーション向けのハードウエア,ソフトウエア,設計,導入,ホスティングを利用することができる。その他の対応OSはAIX,Windows NT,Solaris,Windows 2000。

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