米Qwest Communicationsと米Hewlett-Packard(HP)が米国時間2月20日に,提携関係の拡大することを明らかにした。両社はWWWホスティング・サービスの拡充で協力体制を敷く。

 HP社がアウトソーシングとスタッフ管理サービスを行う。Qwest社インターネット・ホスティング・センター「CyberCenter」を利用する。Qwest社の広帯域インターネット網とホスティング施設,HP社のソフトウエアや技術,運営ノウハウを持ち寄り,WWWホスティング・サービスの向上を図る。

 HP社は2001年4月から7カ所のCyberCenterでITスタッフと運営の管理を行う。さらにQwest社が建設する3カ所のセンターの利用も予定に入れる。「HP社の運営管理能力を利用することで,Qwest社は自社のリソースをWWWとアプリケーション・ホスティング・サービスの提供に集中することができる」(両社)。

 HP社はQwest社から広帯域インターネット接続サービスの提供を受けることに関しても合意した。一方Qwest社は,CyberCentersのシステムやネットワーク管理のために,管理ソフトウエア「OpenView」などHP社の製品やサービスを購入する。

 なお両社はCyberCenter設立の1999年から提携関係にあった。当時は,同センターのストレージ・システムに関する提携だった。

 投資銀行のRobertson Stephens社によれば,アプリケーションとWWWホスティングの管理を外注することで,インフラ構築と管理に要するコストを1/6にすることも可能という。また米IDCは,WWWホスティングの米国市場は今後4年間で8倍に成長すると予測している。米国におけるWWWホスティング・サービスの売上高は,2000年の約30億ドルから2004年には240億ドル以上に達するとみる。

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[www.hp.comに掲載の発表資料]
[www.qwest.comに掲載の発表資料]