米Gartner GroupのDataquestが米国時間11月20日に,米国のホスティング市場を調査した結果を発表した。Dataquest社は,データ・センター,帯域幅,コンピュータやストレージ容量,管理サービスなどを提供するサービスをホスティングと定義する。

 調査によると,米国のホスティング市場は1999年の21億ドルから2004年には93億ドル規模に急成長するという。なお,2000年は28億ドルの見込みである。

 1999年の米国管理サービス市場全体におけるホスティング分野の割合は6%程度だった。当時の米国管理サービス市場は345億ドル規模。2004年にはその規模が692億ドルに拡大し,ホスティング分野はそのうちの13%を占めるようになる。

 ホスティングには二つの市場が存在する。エンド・ユーザ企業にサービスを販売する従来の小売り販売市場と,サービス・プロバイダが自社のサービスを他のプロバイダに販売する卸売り市場である。卸売り市場の成長を牽引するのはアプリケーション・サービス・プロバイダ(ASP)。ASPは信頼のおけるホスティング・サービスと手を組むことでアプリケーション管理能力の向上を図る。小売り販売市場では,拡張性のある帯域やコンピュータ,ストレージ容量に対するエンド・ユーザ企業の要求が成長を押し上げる。

 「両市場とも,ホスティング・ベースのITサービスを利用しようとするドットコム企業,スピンオフ企業,中小企業から恩恵を得る」(Dataquest社世界ITサービス・グループ上級アナリストのBruce Caldwell氏)。

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