米MontaVista Softwareが米国時間12月11日に,英ARMの「ARM」マイクロプロセサ・アーキテクチャに対応した組み込みLinux「Hard Hat Linux 2.0」と開発ツールのリリースを明らかにした。

 低消費電力プロセサ「ARM9 Thumb」および「ARM7 Thumb」ファミリに対応する。消費者,ネットワーキング,無線,車載,セキュリティといった分野に向ける。

 MontaVista社はHard Hat Linuxを,ARM社の評価ボード「Integrator」(「CM720T」と「CM920T」)に搭載した「ARM 920T」と「ARM 720T」にポーティングしたという。

 「ARMプロセサとHard Hat Linuxの組み合わせにより,消費者向け組み込みシステムの開発者は高性能,低コスト,低消費電力の製品を迅速に市場投入できる」(MontaVista社マーケティング部門バイス・プレジデントのSheila Baker氏)

 ARMマイクロプロセサ対応Hard Hat Linux 2.0は,x86プロセサ対応「Hard Hat Linux 2.0 Professional Edition」ユーザー向けに直ちにリリースを開始する。MontaVista社は今後,その他のマイクロプロセサにもHard Hat Linux 2.0を対応させる予定である。

◎関連記事
米モンタビスタ,組み込みLinuxを米インテルの「XScale」対応に
米モンタビスタと米IBMが組み込みLinux向け開発環境で提携
<組み込みLinux関連>
組み込みLinux向けの統合仕様「ELC Platform Specification」を業界団体が発表
米サンが組み込みLinux向けJava環境を発表,デジタル家電に向ける
デジタルTVにもLinuxを! STB向け組み込みLinuxの標準化で業界団体が誕生
米レッドハットが組み込み向けLinux開発スイートを発売,2500ドルから
米ViosoftがIntelのネットワーク・プロセサ「IXP1200」向けの組み込みLinux開発環境を発表

 Linuxに関する情報は総合IT情報サイト『IT Pro』の「Linux」で詳しくお読みいただけます。

[[発表資料へ]