米Sun Microsystemsは米国時間1月31日に,Linux向けのJava環境「Java2 Platform, Micro Edition(J2ME)Connected Device Configuration(CDC)」と「Foundationプロファイル」を直ちに提供すると発表した。ニューヨークで開催中のLinuxWorld Conference & Expoで明らかにしたもの。

 J2ME CDCとFoundationプロファイルは,デジタルTVセットトップ・ボックス,家庭向けゲートウエイ,車載および他の移動システムといった次世代コンシューマ向け電子機器での利用を想定したものとなる。

 「Java環境全般でLinuxに対応し,オープン・ネットワーク・コンピューティングの利便性を組み込みシステムにも拡大していく」(Sun社)。

 「Linuxはオペレーティング・システムとしてますます成熟し,現在組み込み市場で台頭してきている。Linux環境にJ2MEが加わったことでJava 2 Platform, Standard Edition(J2SE),Java 2 Platform, Enterprise Edition(J2EE)とともに,Java技術がLinuxに幅広く対応することになる」(Sun社)。

 J2ME CDCならびにFoundation profileは,同社のWWWサイト(http://www.sun.com/software/communitysource/)でダウンロードできる。

 またSun社は同日,Linux向けに分散リソース管理(DRM:Distributed Resource Management)ソフトウエア「Sun Grid Engine 5.2」を提供することも明らかにした。なおSolaris向けのSun Grid Engineは,2000年の発表以来すでに70の国で1000以上の団体からダウンロードされているという。

 Sun Grid Engine 5.2はWWWサイト(http://www.sun.com/gridware)から無料でダウンロードできる。

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[発表資料1]