米MontaVista Softwareが米国時間8月28日に,組み込みLinux「Hard Hat Linux 2.0」を米Intelの通信アプリケーション向けマイクロアーキテクチャ「XScale」に対応させることを明らかにした。

 MontaVista社は2001年1月にニューヨークで開催された「Linux World and Expo」で,XScaleに対応したLinuxの最初のデモを披露している。Linuxおよび開発ツールをXScaleに最適化したという。

 XScaleはStrongARMの技術をベースにしており,携帯電話などのインターネット端末,ルーターやスイッチなどのネットワーク機器やNAS装置に向ける。異なるコンピューティングの負荷に合わせて電力消費を調整でき,ハンドヘルド機器の電池持続時間を持続する機能を備える。

 XScale対応Hard Hat Linux 2.0は2001年第3四半期中にHard Hat Linux 2.0 Professional Editionユーザー向けにリリースを開始する。最初の対応ハードウエアは,Intel社の評価ボード「IQ80310」となる予定。IQ80310はI/Oチップ・セット「80310」と動作周波数600MHzのI/Oプロセサ「80200」を搭載する。

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