米Sun Microsystemsが米国時間10月18日に,2001年7月~9月期の決算を発表した。売上高は28億6100万ドルで前年同期と比べて43%減収。一時的な費用を除いた純損失は1億5800万ドル(1株当たり損失は5セント)となった。

 ちなみに,同社が10月5日に発表した2001年7月~9月期決算の速報では,売上高が27億ドル~29億ドルの範囲,1株当たりの損失は5セント~7セントの見込みだった。なお同社は同日,従業員の9%に当たる約4000人の人員削減計画を明らかにしている(関連記事)。

 当期は戦略投資の損失1900万ドル,研究開発費用300万ドル,設備処理費用1400万ドルなどの経費を計上したという。

 「我が社は技術と製品の開発に引き続き重点を置く。1000ドル以下から1000万ドルのシステムにわたるUltraSPARC IIIベースの製品などに注力する」(Sun社会長兼CEOのScott McNealy氏)。

 また同氏は「長期的な事業成長を目指し,余剰設備などを抱える分野に関して規模調整を行っていく。ただし,販売やサービス地域と研究開発能力は維持する」と述べた。

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