米国の求人/求職サイトである米techies.comが米国時間9月24日に,「在宅勤務をするうえで最も重要なのは高速インターネット接続」などとする調査結果を発表した。

 調査は同社サイトの会員1953人を対象に実施したもの。フルタイムやパートタイムの技術者,自営の技術者が含まれる。

 回答者の不満が集中したのは,インターネット接続に関する技術的な障害だった。自宅でISDN,ケーブル・モデム,DSL,T-1などを利用してインターネットに高速接続を行っている回答者は約58%。在宅勤務者の64%が高速接続を行っているのに対し,非在宅勤務者は49%にとどまった。接続方法をみるとCATVが主流で52%,2位はDSLの34%。次いでISDNだった。

 在宅勤務を行う回答者のうち,会社がノート・パソコンを支給したのは75%。会社が在宅勤務に必要なソフトウエアをインストールしたのは半数以上。また事務用品の購入費を負担したり,職場との連絡にフリーダイヤル番号を提供する会社は約40%だった。インターネット・サービス・プロバイダに対する料金を負担する会社は約32%。プリンタ,スキャナ,ファクス,パソコンなどを支給する会社は20%に満たなかった。

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