フィンランドのNokiaが現地時間9月18日に,アプリケーション・ゲートウエイ「Multimedia Terminal Gateway」を発表した。マルチメディア対応ではない従来の携帯電話機などにも,マルチメディア・メッセージを配信できるようにする。

 Multimedia Terminal Gatewayは同社が先頃発表した「Artuse MMS(Multimedia Messaging Service)Center」を補完するもの。モバイル事業者向けに2001年第4四半期にリリースする。

 マルチメディア対応ではない携帯電話機ユーザーは,マルチメディア・メッセージをショート・メッセージ通知として受信できる。ショート・メッセージ通知には,WWWブラウザでメッセージを閲覧するためのURLとパスワードが含まれる。また,WWWで作成したマルチメディア・メッセージを送ったり,受け取ったマルチメディア・メッセージを電子メール・アドレスに転送することも可能。

 「マルチメディア・メッセージング・サービスの立ち上げ時は,従来の携帯電話機への対応がカギになる」(Nokia社Server Software Products部門バイス・プレジデントのPekka Salonoja氏)。

 Multimedia Terminal Gatewayのもう一つの特徴は,記録スペースを提供するパーソナル・アルバム機能。ユーザーはパーソナル・アルバムにマルチメディア・メッセージを保存することができる。パーソナル・アルバムには,WWWのインタフェースあるはWAPのインタフェースを介してアクセスできる。

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