米Freeman Reportsは米国時間9月18日に,高性能テープ・ドライブ市場に関する調査結果を発表した。2001年まではマイナス成長となるが,SAN(Storage Area Network)がキッカケとなり再び成長路線に乗るという。

 「UltriumやSuper DLTなどの小型スーパー・ドライブが,既存の高性能テープ技術が間支配してきたハイエンド分野に割り込むのは容易ではない」(Freeman Report社のRobert C. Abraham氏)。

 ハーフインチ・カートリッジ,ハーフインチ・リール,ハーフインチ・ヘリカル,19mm技術を含む高性能テープ・ドライブの出荷台数は,2000年に10%減の5万6000台だった。2001年も15%減とマイナス成長が続く。しかし2006年には,6万9700台へと復活を遂げる。2000年からの年成長率は4%である。

 2006年の市場規模は19億ドルとFreeman社は予測する。ちなみに2000年は11億2000万ドルだった。

 2001年までは,旧タイプのテープ・ドライブの減少が新型ドライブの成長を上回り,市場は縮小する。しかし2001年を境に逆転し,再び成長路線に乗ることになる。

■テープ・ドライブの市場予測:出荷台数(1000台)

  2000年 2001年 2006年
ハーフインチ・カートリッジ 50.4 51.1 64.9
ハーフインチ・リール 3.5 1.9 0
ヘリカル・スキャン 2.1 2.7 4.8
合計 56.0 55.7 69.7

■テープ・ドライブの市場予測:売り上げ(100万ドル)

  2000年 2001年 2006年
ハーフインチ・カートリッジ 1,027 1,127 1,738
ハーフインチ・リール 26 15 0
ヘリカル・スキャン 67 75 143
合計 1,120 1,217 1,882

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