米Quantumの子会社でテープ・ライブラリ装置(オートローダ)ベンダーの米Quantum|ATLは9月10日,大幅に省スペース化をしたテープ・ライブラリ装置「P7000」と「P4000」を発表した(該当サイト)。最近はデータ・センターで扱うデータ容量が増えているため,バックアップ装置の省スペース化やデータの高密度化が求められている。

 P7000のきょう体サイズは幅152×奥行き74×高さ191cmと,横幅が同社従来製品「P6000」の1/2に小さくしたうえ,テープ・バックアップ装置「SDLT220」を最大64台内蔵した場合,バックアップできる記憶容量は519Tバイト(2:1に圧縮)と同じく従来製品より1.4倍に大容量化した。その他の基本的なスペックは,収納できるテープ・カートリッジが2359本,バックアップ速度が5Tバイト/時。異なる規格であるSuper DLTtape,Ultrium,DLT8000のいずれのドライブを利用することも可能だ。P4000の仕様は,きょう体サイズが幅102×奥行き74×高さ191cmで,SDLT220を最大58台内蔵可能。テープ・カートリッジは最大2231本を収納できて,バックアップ容量は最大490Tバイト(2:1に圧縮),バックアップ速度は約4.6Tバイト/時。

 米国における標準価格はP7000が9万ドル,P4000が6万5000ドル。国内販売はATLプロダクツ ジャパンが行う。国内標準価格は未定。

(木下 篤芳=日経Windows 2000)