米Peripheral Researchが米国時間6月8日に,エンターテインメントおよび民生用機器向けストレージ装置市場に関する調査結果を発表した。エンターテインメントおよび民生機器など,従来のアプリケーション以外に向けたストレージ装置の出荷台数は,2006年に全体の約20%を占めるようになるとみる。

 リムーバブル・ディスク装置,民生機器向けハード・ディスク装置(HDD),マイクロドライブ(小型HDD),光記録ドライブ,フラッシュ・メモリ,フロッピー・ディスク装置を対象に調査を実施したもの。

 フラッシュ・メモリやリムーバブル・ディスク装置,マイクロドライブといった新たなアプリケーション向けストレージ装置の出荷台数は2004年に2億台を超える見込みである。

 ストレージ装置を使った消費者向け機器やモバイル機器は,2000年から2004年のあいだに2倍に増加する。この分野の中心となるデジタル携帯電話機の出荷台数も,同期間に2倍の伸びをみせると予測する。

 今後4年でフロッピーやテープの需要は低下し,光ドライブはわずかに伸びる。フラッシュ・メモリとハード・ディスク装置は大幅に増加する。

■表1:分野別ストレージ装置の出荷台数予測推移(単位:100万台)

分野 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年
パソコン 112.4 111.6 112.0 115.0 120.0
RAID/サーバ 75.0 96.4 125.0 152.0 178.6
エンターテインメント向け
などの新たな機器
8.0 19.0 38.6 47.7 71.1
合計 195.4 227.0 275.6 314.7 369.1

出典:Peripheral Research社

■表1:世界におけるストレージ装置の出荷台数予測推移(単位:100万台)

タイプ 1999年 2000年 2001年 2002年 2003年
固定ディスク装置 175.7 205.3 227.4 252.6 277.5
光ドライブ 122.7 133.8 144.2 154.5 158.2
テープ・ドライブ 4.5 4.6 4.6 4.4 3.9
リムーバブル・ディスク装置 139.0 146.6 152.5 153.9 145.0
合計 441.9 490.3 528.7 565.4 584.6

出典:Peripheral Research社

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