米MicrosoftとオランダRoyal Philips Electronics傘下のPhilips Digital Networksは,ケーブル・テレビ向けセットトップ・ボックス(STB)のソリューションが利用可能になったと発表した。両社のインタラクティブTV技術を組み合わせる。オランダ時間9月18日にIBC (International Broadcasting Convention) 2001で両社が明らかにしたもの。

 なお両社は2000年9月9日にエンハンスドTV向け技術に関して協力体制を敷いており,このときMicrosoft社はエンハンスドTV向けソフトウエア「Microsoft TV」をPhilips社にライセンス供与した

 今回明らかにしたのは,Philips Semiconductors社のデジタル・ビデオ・プラットフォーム(DVP)「Nexperia」とMicrosoft社のSTB向けクライアント・ソフト「Microsoft TV Advanced」をベースとしたソリューションである。

 これにより,ネットワーク事業者は広範なインタラクティブTVサービスやアプリケーションを迅速かつ容易に展開できるようになるという。STBは,「IPベースのストリーミング・オーディオとビデオのコンテンツを受信できる。またNexperiaのアーキテクチャにより,将来の標準技術のダウンロードやMicrosoft TVの機能拡張も行える」(両社)。

 なおNexperiaは,米TriMedia Technologiesのメディア・プロセサをベースにしている。

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