米RSA Securityが米国時間8月7日に,広帯域通信向けの暗号ソフト「RSA BSAFE Broadband」の提供を始めたことを明らかにした。機器ベンダーが,ケーブル・モデム,セットトップ・ボックス(STB),マルチメディア端末などに公開カギ暗号機能を組み込むためのソフトウエアである。

 パソコンによるインターネット接続をはじめ,インタラクティブTVやインターネット対応家庭用ビデオ・ゲーム機などで使える。プライバシ情報の盗難などといった不正行為に対応し,インターネットへの常時接続環境におけるセキュリティを確保できるようにする。CATV事業者が,CATVモデムのソフトウエアの更新やユーザー管理を安全に行うこともできる。

 RSA BSAFE Broadbandは,開発キット「RSA BSA Broadband Software Developer's Kit(SDK)」,アップデート・ツール「A Signing Tool」,認証ソフト「RSA Keon Broadband Certificate Authority」から成る。サポート・サービスも提供する。RSA社はWWWサイトで評価版を無償提供している。MIPSプロセサやARMプロセサなどに対応する。

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