米Intelが米国時間8月29日に,サンノゼで開催中のIntel Developer Forum 2001 Fall(IDF)で,ノート・パソコン向けPentium 4「mobile Pentium 4」を披露した。市場への投入は2002年前半を予定する。
IDFの会場でIntel社副社長兼モバイル・プラットフォーム事業本部長のFrank Spindler氏が,mobile Pentium 4プロセサの技術デモを初めて披露した。
mobile Pentium 4には,低消費電力化のための「Enhanced SpeedStep」や「Deeper Sleep」と呼ぶ動作電源電圧を下げる技術を組み込む。これらは,すでに既存の「mobile Pentium III Processor-M」で使われている技術である。
「Deeper Sleep」では,アイドル時の電源電圧を「Deep Sleep」モードによる最低動作電圧よりもさらに下げることで,消費電力を60%削減する。
SpeedStepはAC電源時と電池動作時に,電源電圧と動作周波数を自動的に切り替える機能である。Enhanced版ではこれまでと異なり,電池動作時に負荷の重さによっては最高動作周波数に自動的に切り替えることが可能になった。Windows XPは,この機能にネイティブで対応するという。
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