市場調査会社の米Evans Dataが米国時間8月20日に,無線アプリケーション・ソフトウエアの開発状況に関する調査結果を発表した。ソフトウエア・ベンダーは無線アプリケーション開発への投資を拡大している。回答者の20%が,今後18カ月間に無線アプリの開発により多くの時間を割く予定だと回答した。

 多くの開発者が,無線LAN「802.11b」に移行していることも明らかになった。以上は550人を超えるソフトウエア開発者にインタビューした結果をまとめたもの。その他の主な調査結果は次の通り。

・50%のソフトウエア開発者が電子メールのアプリケーションを手がけている。これに,インスタント・メッセージング,電子商取引,位置情報を使ったサービス向けのアプリケーションが続く。

・57%がPDA向けのアプリケーション開発に携わっている。同数が携帯電話をターゲットとしている。無線機能を備えたノート・パソコン向けアプリ開発は37.8%を占めた。

・回答者の18.8%が802.11b対応のアプリを扱っている。802.11bを評価中あるいは評価を予定する開発者は41%だった。

・既に無線アプリを手がけている開発者の約45%が,この先18カ月間に労働時間の25%~100%を無線アプリの開発にあてる予定である。

◎関連記事
「急成長の無線LAN市場,標準化とセキュリティ,値下げが今後の課題」と米IDC
「企業は2004年までに三つの無線ネットワークに対応すべき」と米ガートナー
「中小企業の無線LAN導入が増加,ただし利用範囲は狭い」,米Sageの調査
「Q1の無線LAN市場,前期比15%増の2億3140万ドル規模」と米Dell'Oro
「2002年末には企業の30%が無線LANのセキュリティ問題に直面」---米Gartnerの調査
「データ・センターにおける無線アプリ導入が加速」,業界団体の調査

[発表資料へ]