米Sage Researchが米国時間2月13日に,無線LANの利用に関する調査結果を発表した。約150社にのぼる米国企業のネットワーク・マネージャを対象にアンケートを実施したもの。

 それによると,「無線LANを導入する中小企業(従業員500人未満)が著しく増加している。2000年8月の段階で利用している中小企業の割合は19%だったが,さらに38%が2001年8月までに無線LANを導入する予定だ」(Sage社プログラム・マネージャの Jared Huizenga氏)という。

 今回の調査では,無線LAN技術に対するユーザーの満足度も調べた。「非常に満足」と答えたユーザーは1/3だった。

 しかし,半数以上(56%)の無線LAN導入企業はわずかなノードしか無線接続していない。そのため導入企業数は多いが,利用範囲は限られたものとなってている。

 またSage社は,無線LANには普及を妨げる大きな問題があると指摘する。無線LAN導入を予定していない中小企業のうち,45%は「コスト面で納得できない」と回答。31%は「技術が新しすぎる」との理由を挙げた。

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