米Sun Microsystemsが米国時間8月6日に,「Solaris 8 Operating Environment(OE)」の最新アップデート版「07/01」の提供を始めたことを明らかにした。
「管理機能を強化し,性能の向上を図った」(Sun社)という。新機能の詳細は以下の通り。
・「Live Update 2.0」:
Live Upgradeの新版「2.0」を「Web Start Flash」に組み込んだ。Live Updateはシステムを停止せずに,内容を更新できるアップグレード機能。Web Start Flashは,1台のサーバーの設定(Solaris,アプリケーション・スタック,システム・コンフィグレーションなど)を参照元として,短時間で多数のサーバーに複製することを可能とする機能。システムのアップグレードを簡易化できる。Sun社によれば,通常30~40分かかるWWWサーバーのセットアップが,わずか3分間で完了するという。Live Update 2.0は,Sun社のWWWサイトからダウンロードできる。
・ネットワーク・キャッシュ・アクセレレータ(Network Cache Accelerator:NCA):
ソケット・ベースのWWWサーバーの性能を最大5倍程度高めることが可能。サーバー管理の簡易化にもつながる。
・Enterprise Dynamic Host Configuration Protocol (DHCP):
IPアドレスを集中管理。数十万規模のクライアントに対応できる。拡張性および管理機能を高めた。
Solaris 8は「Free Solaris Binary」と呼ぶプログラムのもと,同社のWWWサイト(http://www.sun.com/solaris/binaries)で無償提供している(無償提供は搭載プロセサ数が8個以下のシステムのみ)。CD-ROMを含むメディア・キットはPCサーバー向けIntel Platform Editionが45ドル,UNIX向けSPARC Platform Editionが75ドル(送料別)。
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