米Sun Microsystemsが米国時間12月6日に,「Solaris 8 Operating Environment(Solaris OE)」のソース・コードを直ちに無償公開すると発表した。

 無償提供するソース・コードは「Solaris 8 Source Foundation」と呼ぶパッケージ。「カーネルとネットワーキングのソース・コードのほかSolarisプラットフォーム構築に必要なすべてが含まれる」(Sun社)。

 またSun社は開発者向けのポータル・サイト(http://www.sun.com/solaris/source)を開設することも明らかにした。オンライン・サポートのコミニュティの場とする。Solaris OE内部の情報や知識の交換をしてもらう。Solaris 8 Source Foundationもこのサイトでダウンロード配布する。またメディア・キット(75ドル)を希望する場合もこのサイトで注文できる。

 Sun社は,Solaris 8 OEを2000年3月に出荷を始めている。Solarisは「サービス料金ベースのビジネス・モデルを展開する」という同社の戦略のもと,Solaris 8以降のバージョンからエンド・ユーザーのライセンス料を無料にしている。またすでにエンド・ユーザー・バイナリ・コードを無償で公開している。ソース・コードの公開については当初,2000年の夏始めを予定していた。

 ちなみにSolaris 8 OEは「Free Solaris Binary」と呼ぶプログラムのもと,同社のWWWサイト(http://www.sun.com/solaris/binaries)で無償提供している。無償提供するのは、同社が提供するUNIXサーバー向けのSPARC版と,市販のPCサーバー上で動作するIntel版。無償となるのは搭載プロセサ数が8個以下のシステムとなる。

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