米Sun Microsystemsが米国時間4月23日に,「Solaris 8 Operating Environment (OE) 4/01」をリリースした。Solaris 8の4度目のアップデート版である。「新バージョンでは管理能力を高めた」(Sun社)という。

 Solaris 8 4/01の主な新機能は「Web Start Flash」。管理者は,Solaris OE,アプリケーション・スタック,システム・コンフィグレーションなどを含む1台のサーバーの設定をリファレンスとして,短時間で多数のサーバーに複製することが可能。
 「社内でテストしたところ,通常なら30~40分かかるWWWサーバのセット・アップが,Web Start Flashを利用することにより3分間で完了した。多数のシステムのインストール,導入,変更作業に関する手間を軽減することにより,不測の事態を含むダウンタイムを大幅に削減することができる」(Sun社)。

 またWeb Start Flashのほか,無線アクセスといったモバイル向けIP機能や冗長性をもたせたIP接続を可能にする「IP Multipathing」などの機能強化も図った。

 Solaris 8 OEの詳細な機能や強化内容については,WWWサイトに掲載している。

 Solaris 8 OE 4/01は無償でダウンロードすることが可能。8個以下のCPIを搭載したシステムに対応する。75ドルと配送手数料を支払えば,CPU数に関係なく利用できるようになる。

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