米Sun Microsystemsが米国時間5月24日に,Solaris 8向けGNOME 1.4 Desktopのプレビュー版をリリースしたことを明らかにした。すでに同社のWWWサイト(http://www.sun.com/gnome)で無償提供を始めているほか,9ドル95セントのCD-ROM版も用意する(送料と手数料が必要)。

 GNOME 1.4は最近GNOME Foundationが発表したデスクトップ環境。直感的なユーザー・インタフェース,パーソナル化機能,ファイル・マネージャ「Nautilus」などが特徴である。またSolarisでは,GNOMEと既存のCDEとJavaアプリケーションをシームレスに動作させることが可能になった。「このプレビュー版で,ユーザは将来のGNOME 2.xへの移行に備えることができる」(Sun社)。

 なおSun社はすでに将来のSolarisでGNOME 2.xを採用し,Solarisとともに配布していくという計画を発表している。

 Sun社が参加するGNOME FoundationはGNOMEプロジェクトの一部。組織的かつ財政的,法律的な面でGNOMEプロジェクトをバックアップするとともに,ロードマップやビジョン策定に対する協力も行う。現在の参加企業にはSun社のほか,米Compaq Computer,米IBM,米Hewlett-Packard(HP),米Red Hat,米TurboLinuxなどがある。GNOME 2.xでは,ユーザー・インタフェースのほか,WWWブラウザ,オフィス・スイートが含まれる。

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