米Internaitional Data Corporation(IDC)が米国時間7月16日に,「米国の大学でインターネットを使ったeラーニングの利用が急拡大している。2005年までに米国の大学および短大(コミュニティ・カレッジ)の約90%がeラーニングを導入」とする調査結果を発表した。

 米国の大学向けeラーニング市場は2000年以降年平均成長率10.1%で拡大し,2005年には50億ドルを超える規模に成長するとIDCは予測している。

 「インフラ構築やプログラム管理などの需要が大きく,ハードウエア・ベンダー,ソフトウエア・ベンダー,通信ベンダー,サービス・プロバイダなど広範にわたるIT企業に大きなビジネス・チャンスがある」(IDC)。

 eラーニング関連の予算をカテゴリ別にみると,現在のところコンピュータ・ハードウエア分野が最も大きいが,今後は学内ネットワークの構築に向けたソフトウエアや通信機器が急速に伸びるという。

 その他の調査結果は以下の通り。

・ネットワーク・サーバー市場が大きく成長する。一方で,パソコンの伸びは緩やかにとどまる。

・比較的規模の小さな大学のあいだでは,サード・パーティによるITサポート・サービスやトレーニングなどの需要が大きくなる。最新技術を活用するため,教職員向けのトレーニングにもまとまった予算を割り当てる。

◎関連記事
<学校向けeラーニング>
米マイクロソフト,米AOLなどがネット教育ソフトの米Blackboardに出資
「拡大するe-learning市場,今後4年で7億5000万ドル規模に」,米IDCの調査

<企業向けeラーニング>
【記者の眼】企業の教育研修強化への期待担う「eラーニング」----関連イベント盛り上がる
「従業員はビデオでのeラーニングを希望,企業はVODが必須に」と米ガートナー
「2004年の企業向けe-learningの世界市場は230億ドルと現在の10倍に」と米IDC

[発表資料へ]