米IDCは米国時間6月27日に,販売店がユーザーの要求に合わせて独自に組み立てて販売する「ノーブランド品(いわゆるホワイトボックス)」と呼ばれるパソコンに関する調査結果を発表した。2001年第1四半期の米国パソコン市場で,台数ベースでみると21%以上をホワイトボックスが占めたという。

 売上高は,出荷台数ベースで45億ドルに達した。「大手メーカーがホワイトボックスに目を向け始めている。しかし,ホワイトボックス市場は非常に多様化しているので,大手市場の攻勢も及ばないだろう。ホワイトボックス分野は脅威になりうる」(IDC,Client Computing調査部門ディレクタのRoger Kay氏)。

 ホワイトボックスは企業市場以外で強い。2001年第1四半期における小規模事業所(従業員10人未満)向けパソコン出荷台数では,ホワイトボックスが32.8%を占めた。また中規模企業向けでは31.5%,家庭向けでは29%のシェアを占めている。

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