米Oracleが米国時間6月26日に,「Oracle E-Business Suite」を提供するアプリケーション・サービス「Oracle E-Business Suite Online」に新たなオプションを加えたことを明らかにした。アプリケーションを提供するサーバーを顧客が選べるというもの。「Oracle E-business Suite Online Any Place」と呼ぶ。
これまでOracle E-Business Suite Onlineの顧客は,サーバーの管理サービスもそのパッケージの一部として購入し,Oracle社がホスティングするサーバーから提供されるアプリケーションを利用していた。新たなオプションにより今後は,サーバーを顧客の手元でで管理することが可能になる。アプリケーションの管理やサポートは従来通りOracle社が行う。
Oracle E-business Suite Online Any Placeの追加により,Oracle E-Business Suiteの顧客は以下の3通りの選択が可能となる。
1)ソフトウエアを自社のシステムにインストールして運用・管理する伝統的な方法
2)Oracle社が管理するサーバーから配信されるアプリケーションを利用する方法(Oracle E-Business Suite Onlineの従来のスタイル)。
3)顧客がサーバーの管理/メンテナンスを行う方法。Oracle社が顧客のサーバーにアプリケーションやデータベースを提供する。システム管理やサポートはOracle社が遠隔で実施する。
E-Business Suite Onlineの顧客で,データを自社内に置いて管理したいという要望があり,Oracle E-business Suite Online Any Placeはこの要求に応えるものという。また,米Compaq Computer,米Sun Microsystems,米HP(Hewlett-Packard)などがこの新オプションに最適化し,認証/試験済みのシステムを提供する。
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[www.oracle.comに掲載の発表資料1]
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[www.oracle.comに掲載の発表資料3]