米IBMが米国時間6月13日に,企業情報ポータル向けソリューションに関してドイツSAP AGの子会社SAP Portalsと提携を結んだことを明らかにした。IBM社のサーバー「WebSphere Portal Server」をベースにポータル・サイトを構築している顧客が,SAP社,米PeopleSoft,英Invensys傘下のBaan,米OracleのOracle Financialsなどの企業向けアプリケーションを利用できるようにする。

 今回の提携のもと,IBM社はSAP社の企業アプリケーション用アクセス管理「SAP Portals iViews」を再販する権利を取得する。一方,SAP Portals社はSAP Portals iViewsのJava 2 Enterprise Edition(J2EE)対応版をIBM社にライセンス供与し,WebSphere Portal Serverに組み込む。

 SAP Portals iViewsは,企業情報ポータルを利用して異なる複数の情報ソースからコンテンツ・データを配信したり検索できるようにするもの。パーソナライゼーションやセキュリティ,シングル・サイン・オンなどの機能を備える。

 WebSphere Portal Serverは企業データやインターネットといった各種のコンテンツ・ソースからアプリケーションや情報を収集し,パーソナル化したポータル・サイトに組み込むための枠組みを提供する。ナビゲーション,カスタマイゼーション,パーソナライゼーション,情報やアプリケーションのやりとり,普及装置への対応,関連コンテンツへのアクセス,関連検索やカテゴリへの統合,ユーザとグループ管理といった機能が利用できる。

 SAP社,Baan社,PeopleSoft社,Oracle Financials社などの企業向けアプリケーションに対応したWebSphere Portal ServerとSAP Portals iViewsは,2001年第4四半期に利用可能にする。

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