ドイツSAP AGが企業向けポータル・ソフトを手がける米TopTier Softwareを買収することで両社が合意に達した。ドイツ時間3月30日に両社が明らかにしたもの。

 TopTier社は,企業向けのポータル構築ソフトや情報統合製品を手がける会社。SAP社とは1999年より提携関係にあり,すでにTopTier社の技術をSAP社の電子商取引向けプラットフォーム製品「mySAP.com」の「mySAP Workplace」に取り入れている。

 買収は現金で行われる。SAP社は4億ドルを支払いTopTier社の全発行済株式を取得する。買収完了後TopTier社はSAP社の100%子会社となる。買収完了は2001年の第2四半期を見込む。

 TopTier社は1996年設立の企業。本社をカリフォルニア州サンノゼに置く。年商は2000万ドル(2000年)。同社の製品には「Enterprise Unification Platform」「Enterprise Information Portal」がある。

 この買収に伴い,SAP社は研究開発費として一時的な費用を計上する予定。SAP社では,この額は5000万ドル以下になるとしており,これら一時的な費用を除けば2001会計年度決算の業績(1株当たり利益)に与える影響は最小限にとどまる,と説明している。

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