米NPD INTELECTが米国時間6月6日に,米国におけるCD記録装置とブランク(生)CDの需要に関する調査結果を発表した。小売店,メール・オーダー,リセラを通じた過去15カ月にわたるブランクCDの販売枚数は約10億枚にのぼる。2001年第1四半期の販売枚数は前年同期と比べて約4倍に増え,売上高は76%増加した。
CD1枚当たりの平均価格は2001年3月に55セントになり,2月の48セントから7セント値上がりした。また10枚パックの平均小売り価格は,2月の8ドルから3ドル高い11ドルだった。
「音楽のダウンロードやデジタル画像の格納のためにストレージの需要が高まり,CD記録装置の販売が伸びている」(NPD社調査部門ディレクタのStephen Baker氏)。
2001年第1四半期の小売店におけるCD記録装置の売り上げは,前年同期と比べて136.4%増加した。
CD-R/RW装置を内蔵したコンピュータの小売店での販売台数は前年同期比15%増加。CD-R/RW装置内蔵マシンは,2001年第1四半期におけるコンピュータ販売の43.2%を占めた。前年同期は32.4%だった。
家庭向けオーディオCD記録装置の売上高は,2001年第1四半期に前年同期比71.1%増となった。「家庭向けオーディオCD記録装置の価格は手頃なレベルまで下がっている(4月時点の平均販売価格は363ドル)」(NPD社Consumer Electronics部門ディレクタのJim Hirschberg氏)。
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