米IDCが米国時間3月28日に,MP3やその他のファイル圧縮技術に対応したオーディオ・プレーヤの世界市場に関する調査結果を発表した。圧縮技術対応オーディオ・プレーヤの出荷台数は2000年の330万台から2005年には2600万台近くに達するという。

 この間の年平均成長率は51%である。米国での出荷台数も同様のペースで伸び,2000年の280万台から2005年には1800万台に急増する。

 携帯型が優勢な状況で市場は推移する。2005年には出荷台数ベースで,圧縮技術対応オーディオ・プレーヤの61%(世界と米国のいずれも)となる。売上高では世界市場の50%以上を占める。

 「革新的な製品技術により,記録容量や機能が大きく変化した。2004年にはハード・ディスク装置ベースの持ち運び可能なジュークボックスが,初期型のデータ圧縮型音楽プレーヤの出荷台数を超える。また,MP3復号化機能付き携帯型CDプレーヤが増加するだろう。2003年には米国で,初期型のデータ圧縮型音楽プレーヤの出荷台数を上まわる」(IDC,Consumer Devicesプログラム上級アナリストのBryan Ma氏)。

 車載型,家庭内ネットワーク対応型,ストリーミング・インターネット・ラジオといった市場は,携帯型と比べて非常にゆっくりと成長する。

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