米InterTrust Technologiesが米国時間5月29日に,米国特許商標局からデジタル著作権管理(DRM)と電子透かし技術に関して2件の米国特許を取得したことを明らかにした。

 「我が社が取得した19件目と20件目の特許である」(InterTrust社)。

 1件は特許番号6,240,185で,タイトルは「Steganographic Techniques for Securely Delivering Electronic Digital Rights Management Control Information Over Insecure Communication Channels」。1999年2月10日に申請し,2001年5月29日に成立した。32件のクレームから成る。

 電子透かしなど隠れたデータの利用に関するもの。著作権管理情報(企業規定や複製管理情報)をオーディオやビデオなどの電子コンテンツに安全に組み込むため技術である。組み込んだ情報はアクセス管理に利用する。また,デジタル著作権管理システムと密に連携し,たとえコンテンツが変更や解読,デジタル-アナログ変換されても保護および管理することができる。

 もう1件は特許番号6,237,786で,タイトルは「Systems and Methods for Secure Transaction Management and Electronic Rights Protection」。1999年6月17日に申請し,2001年5月29日に成立した。8件のクレームから成る。電子コンテンツの安全な配信に関する技術。ユーザーがセキュリティを確保した電子機器を介して電子コンテンツとコンテンツ利用規則を取得できるようにする。

◎関連記事
<InterTrust社関連>
InterTrustがMicrosoftを特許侵害で提訴,Windows Media Playerの販売・配布差し止めなど請求
NokiaがInterTrustからDRM技術をライセンス,2000万ドルを出資
松下電器と米InterTrustが音楽配信技術で提携
<電子透かし関連>
映像コンテンツ向け電子透かしを一本化,対立2グループが融合し業界団体
米特許庁が再審査で米デジマーク特許の有効性認める
米デジマークに反論,「特許の有効性は確認されていない」と米Verance

 セキュリティに関する情報は総合IT情報サイト『IT Pro』の「セキュリティ」で詳しくお読みいただけます。

[発表資料へ]