無線通信サービス事業の米U.S. Cellularが米国時間5月21日に,携帯電話機利用に関するマナーについてまとめ,その内容を発表した。同社が開始したエチケット・キャンペーン「Mobile Manners」の一環である。

 Travel Industry Association社の調査によると,旅行中の携帯電話機利用が増加しており,夏休みに日帰りや長期のレジャーに出かける米国民の半数近くが携帯電話機を持ち歩くという。

 「休暇中に携帯電話機を所持していれば,家族や友人との通信に便利というほか,緊急時の連絡にも役に立つ」(U.S. Cellular社マーケティング部門副社長のDavid Friedman氏)。

 レジャー先での携帯電話機利用における主な注意点は以下の通り。

・混雑した場所での利用:夏期休暇中に大勢の米国民が映画,遊園地,野外コンサート,スポーツ・イベントなどに出かけて混み合う。周りに迷惑をかけないよう,携帯電話機での通話はできるだけ慎む。

・飛行機旅行での利用:空港では家族や友人と連絡を取ったり,航空便の変更情報を入手するために携帯電話機が活躍する。しかし携帯電話機の電波が飛行機の通信やナビゲーション・システムを妨害するため,飛行機に搭乗したら必ず電源を切る。

・運転中の利用:安全運転を第一に考え,同乗者に電話をかけてもらう,電話がかかってきてもあとでかけ直す,ハンズフリー器具を利用するといった対策をとる。

 その他,携帯電話機を直射日光に当てない,砂や汚れがつかないようにする,濡れないよう保護する,充電器を必ず持っていく,といった注意が必要である。

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