「インターネットの企業ユーザーの多くが,現在利用しているオンライン・サービスになんらかの不満をもっている。『必要な情報にたどりつきにくい』『トランザクションを容易に完了できない』『的外れの情報が提供される』を合わせると全体95%にのぼった」。米Motive Communicationsが米国時間5月15日に調査結果を発表した。

 調査は米国のインターネットの企業ユーザー200人を対象に実施,回答を得たもの。

 「仕事でインターネットを利用する際に,日常的にトラブルが発生する」という人が93%にのぼった。トラブルの内容としては,「サービスへのサインアップ」が85%,「商品の調査・検索」が81%,「トランザクションの実行」が75%。

 電話や電子メールなど現在提供されているヘルプサポート・サービスが十分でないとする人も多かった。

 「サポート・サービスによりトラブルを解決できた」人は36%にとどまった。このうち,電子メールで問い合わせた人は15%,電話を使って問い合わせた人は22%,チャットやインスタント・メッセージング(IM)によるヘルプ・サービスを利用した人は32%。

 「返答が遅すぎる」が90%,「やっと得られた回答も的外れで役に立たなかった」も81%にのぼった。

 なお,Motive社はBI(business intelligent)機能を手掛けるソフトウエア・ベンダー。通信用プラットフォーム「ServiceNet」などを提供している。

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