米eMarketerが,「米国の消費者向けオンライン旅行市場が急速に拡大している」などとする調査結果を発表した。それによると,旅行関連商品/サービスのオンラインでの売上高は,消費者向け全オンライン売上高の33.5%を占めるまでに拡大したという。

 消費者のあいだでは航空券の購入や,ホテル/レンタカーの予約などをいつでも好きなときに行いたいという要求が高まっており,これが市場を牽引している。

 1999年の市場規模は60億ドルとなり,コンピュータ・ハードウエア/ソフトウエアのオンライン市場を抜いてナンバー・ワンの座を獲得した。これが2000年末には124億ドル,2003年には252億ドルにまで増大すると同社は予測している。

 オンライン旅行市場が急速に拡大している要因には以下があるという。

旅行に限らずオンラインで買い物をする人の数が増えている
一人当たりのオンライン支出額が増加している
インターネットを使うことにより,旅行に関するコスト/サービスの比較が容易になる,またそれを迅速に行える
インターネットは旅行計画を立てる際の重要な情報収集ツールとなっている
電子チケット(e-tickets)やオンライン予約といった便利なサービスが登場している
景気が安定していることから,旅行する米国人の数が増えている

[www.emarketer.comに掲載の発表資料]