米IBMが米国時間5月8日に,データ伝送速度2Gビット/秒のFibre Channel対応ストレージ・アレイのエンクロージャ「ProFibre Storage Array DF4000J」を発表した。従来はデータ伝送速度が1Gビット/秒だった。米ラスベガスで開催中の「Networld + Interop 2001」で発表したもの。

 「ProFibre Storage Array DF4000J」は高さ3U(約13.3cm)のラックマント型で,15個のベイを備える。量産出荷は2001年第3四半期の予定である。システム・インテグレータ,OEMベンダー,ディストリビュータ,付加価値再販業者などに提供する。

 なおIBM社はFibre Channel対応のホスト・バス・アダプタ(HBA:Host Bus Adapter)に関し,米QLogic,米Emulex,米Gadzoox Networks,米Vixelなどのベンダー企業と協力体制を敷いている。

 QLogic社は同日,2GビットのFibre Channel向けHBA「SANblade QLA2300 Series」をIBM社の「ProFibre Storage Array DF4000J」に対応させることを明らかにした。インタフェースはPC-X。OSは,Windows NT,Windows 2000,Solaris,Linux,HP-UX,NetWare,UnixWareなど。

ネットワークの総合展示会「NetWorld+Interop 2001 Las Vegas」関連の記事は,特番サイト(http://itpro.nikkeibp.co.jp/NI2001/)でもお読みいただけます。

◎関連記事
<ベンダー動向>
米インテルがiSCSI対応のホスト・バス・アダプタ「PRO/1000」をデモ
米シスコがネットワーク・ストレージ事業戦略を明らかに
米ルーセント,Fibre Channel over IPを使ったスイッチをデモ
米サンがFibre ChannelのSANソリューション,1セント/MバイトのCODも導入
米IBMがストレージ製品を拡充,LANとSANのゲートウエイやiSCSI製品など
SNIAがFibre Channel SANへの接続アダプタの標準APIをリリース

<市場>
世界ディスク・ストレージ市場は2004年に533億ドル規模,2桁成長続く
2004年のストレージ・ソフト世界市場は104億ドル規模に,IDCの調査

[IBM社の発表資料]
[QLogic社の発表資料]