米Sun Microsystemsが米国時間2月26日に,モジュラ型ストレージ・アレイ「StorEdge T3」とFibre Channelスイッチを組み合わせたSAN(Storage Area Network)ソリューションを発表した。

 分散ストレージ管理技術「Jiro」を実装している。JiroはJava 2をベースにしており,Fibre Channelベースのディスク・アレイなどのストレージ・システム,管理ソフトウエア,ネットワーク機器などの相互運用性を向上させる枠組みである。ネットワーク型の記憶装置を対象とし,メーカーが異なる複数のサーバー,記憶装置,周辺装置で構成したシステムの管理などに利用できる。

 ソリューションの構成は,StorEdge T3と8ポートのStorEdge Fibre Channelスイッチ。スイッチには米QLogicの製品を採用した。サーバー1台当たりの容量は327Gバイト~169Tバイト。StorEdgeソフトウエア管理ツール・スイートが付属し,容量管理をはじめとした管理業務を簡素化する。

 価格は327Gバイト構成の9万7700ドルから始まり,5.2Tバイト構成は48万1900ドル。すでに出荷を開始している。1Mバイト当たり1セントで容量を提供するプログラム「Capacity on Demand (COD) Program」を通じて入手可能。

 24時間7日間体制の電話サポート,4時間のオンサイト・サービスを含む2年間のサポートが付く。対応OSはSolaris。90日以内にWindows NTおよびHP-UXに,その後Windows 2000,IBM AIX,Linuxに対応させる予定である。

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