米Compaq Computerが米国時間4月26日に,コンサルティング会社のProxicomを買収することで最終合意に達したと発表した。買収方式は株式の公開買付けで,Proxicom社の株式1株当たり現金5ドル75セントで買い取る。買収総額は2億6600万ドル。

 手続きは第2四半期の終わり頃に完了する予定である。Proxicom社は1991年に設立された,e-business向けコンサルティング企業。

 「Proxicom社買収により,Compaq社がすでにプレゼンスを確立している通信や金融サービス市場での基盤を拡充する。また,小売り販売,自動車,製造,メディアとエンターテインメントといった市場での存在感を高める」(Compaq社Worldwide Sales and Services部門執行副社長のPeter Blackmore氏)としている。

 「我が社は第1四半期決算報告の際に,利益性向上に向けた五つの取り組みを発表した。すなわち,積極的な市場投入,製品開発への注力,世界市場でのサービス拡充,恒常的な在庫削減,コストの大幅削減である。Proxicom社の買収は我が社のGlobal Services事業拡大における重要な一歩と位置づける」(同氏)。

 Compaq社Global Services部門は3万8000人のプロフェッショナルを抱え,200カ国以上でコンサルティング,インテグレーション,マネジメント,サポート・サービスを提供している。

 買収後,Proxicom社はCompaq社の子会社となり,Global Services部門の傘下におかれる。

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