米Motorolaが米国時間3月23日に,全世界で4000人の従業員を追加削減すると発表した。Networks Sector部門を対象にするもので,「長期的な成長に向けたコスト/人員削減計画の一環」(同社)という。これで2000年12月以降同社が発表した人員削減数の累計は2万2000人になる。

 今回対象とするのは,Networks Sectorの三つの部門,Commercial, Government and Industrial Solutions Sector (CGISS),Global Telecommunications Solutions Sector (GTSS),Broadband Communications Sector (BCS)である。このうち,削減する人員の大半はCGISSとGTSSの部門を対象としている。

 なおMotorola社はこれに伴う費用を2001年第1四半期および第2四半期の決算に計上する予定である。

 「景気低迷のなかで競争力を維持するため我々は大変難しく,しかし慎重で戦略的な決断を行っている。大変残念なことだが,一連の人員削減計画は我々の業績向上にとって不可欠なのだ」(Networks SectorプレジデントのEdward D. Breen氏)。

 Motorola社は,2000年12月7日に業績の下方修正とともに人員削減計画を明らかにしたほか,2001年1月15日にはイリノイ州ハーバードにおける製造事業の中止とそれに伴う約2500人の人員整理を,2月9日には半導体部門で最大4000人の人員削減計画を発表している。2月24日には2001年第1四半期決算の下方修正を発表し,「さらにコスト削減策を実施する予定」と述べていた。3月13日にも携帯電話機事業で7000人を削減すると発表したばかり。

◎関連記事
米モトローラが携帯電話機事業でさらに約7000人を削減,合計1万2000人に
Motorolaが2001年Q1の業績を下方修正,営業損失発生の可能性も
米モトローラがさらなるリストラ,半導体部門で年内に最大4000人を削減
米モトローラがイリノイ州の工場を6月に閉鎖,2500人の人員整理
「半導体とケータイ部門が予想下回る」,米モトローラが業績見通しを下方修正

[発表資料へ]