米Motorolaが米国時間2月23日に,2001年第1四半期の業績について下方修正すると発表した。「すべての事業部門で受注が激減したことが要因」(Motorola社)としている。

 同社は2001年1月11日の段階では第1四半期の売上高を88億ドル,1株当たり利益を12セントと予測していた。しかし,この予測を実現できないという。

 「米国経済が失速し,技術市場における世界的な在庫調整が行われているため注文パターンが逆転した。この状況が続けば,第1四半期は営業損失が発生する恐れもある」(Motorola社)。

 Mtorola社は,こうした事態に対処するために積極的なコスト構造の調整を続けており,さらに追加でコスト削減策を実施する予定だという。

 ちなみに同社は,2001年1月15日にイリノイ州ハーバードにおける製造事業の中止とそれに伴う約2500人の人員整理を,2月9日には最大4000人の人員削減計画を発表している。

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