IEEE 1394の標準化を進める業界団体1394 Trade Association(1394 TA)の参加企業が米国時間3月21日に,民生機器やコンピュータ業界に向けてデジタル・コンテンツ複製防止システム「Digital Transmission Copy Protection(DTCP)」(別称「5C」)の採用を求める発表を行った。

 「5Cは安全で信頼性のあるデジタル・コンテンツ転送のための最も現実的ななソリューションだと確信する」(1394 TA議長のJJames Snider氏)。

 DTCPは日立製作所,米Intel,松下電器産業,ソニー,東芝の5社が開発したもの。別称の5Cは‘five-company’から付けた。DTCPのメソッドやライセンシング情報はWWWサイトに掲載している。上記5社のほか,三菱電機,オランダのPhilips ElectronicsなどがDTCPの支持を表明している。

 なお,1394 TAにはソニー,Philips社,Intel社,米Microsoft,米Texas Instruments,松下電器産業,キヤノン,富士通,米Compaq Computersなど,170社が参加している。

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