米Microsoftは米国時間2月12日に,分散WWWアプリケーションの配置/管理を行うサーバー製品「Application Center 2000」が製造段階に入った(RTM:release to manufacturing)ことを明らかにした。

 Application Center 2000は,Windows 2000で動作するWWWアプリケーションのクラスタリング/管理を行うソフトウエア・ツールである。サーバー製品系列「.NET Enterprise Server」の一つで,早期導入企業でテストを行った後,製造段階に入ったという。価格は1プロセサ当たり2999ドル。

 「ソフトウエアのスケーリングは従来,手動でサーバを追加したり,データのコンフィギュレーションを行わなければならないなど,時間がかかりコスト高だった。Application Center 2000はアプリケーションの配置を自動化し,顧客が必要とするツールを統合をすることで,複数台のサーバーの管理を1台のサーバーと同じように簡便なものにする」(同社)。

 Application Center 2000は以下のような機能を備える。

・Single application image:アプリケーションごとに,コンテンツ,コンポーネント,設定の定義を作成でき,配置/管理の作業を軽減する。
・アプリケーション負荷分散:複数台のサーバにわたってアプリケーションの負荷を分散する。
・フォールト・トレランス:アプリケーション・サービスを中断させることなくソフトウエアおよびハードウエアの障害に対処する。
・アプリケーション・ステージング/配置:アプリケーション全体を一つのサーバーから他のサーバーへ複製することが可能。
・アプリケーションの同期:アプリケーションのコンテンツ,コンポーネント,設定の定義を複数台のサーバー間で同期できる。
・リアルタイムのモニタリング:サーバーあるいはサーバー・グループの性能および状態を一個所で監視できる。

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