マイクロソフトは2001年1月24日,同社のサーバー製品「.NET Enterprise Servers」の出荷スケジュールを明らかにした。まず2001年2~3月にかけて,企業間(BtoB)EC(電子商取引)向けサーバー製品の「BizTalk Server 2000」,ECサイト構築ソフトの「Commerce Server 2000」,ファイアウォール/キャッシュサーバーの「Internet Security and Acceleration Server 2000」(ISA Server 2000)の3製品を発売する。さらに2001年春には,アプリケーションサーバーの「Application Center 2000」,2001年中に携帯電話やPDAから企業の業務アプリケーションなどにアクセスできるようにする「Mobile Information 2001 Server」を出荷する計画だ。

 BizTalk Serverは企業間/企業内でXML(eXtensible Markup Language)ベースのデータ交換を実現するためのもの。e-マーケットプレイスの構築や企業間のWeb-EDI(電子データ交換),企業内のシステム連携などの用途を見込む。e-マーケットプレイス構築や大企業向けの「Enterprise Edition」の推定小売り価格が459万5000円,中小企業向けの「Standard Edition」が91万9000円,開発用の「Developer Edition」が9万1800円。

 Commerce ServerはECサイト構築ソフト「Site Server 3.0,Commerce Edition」の後継製品。顧客のプロフィール情報を基にお薦めの商品を提案するレコメンデーション機能やアクセスログの分析機能,商品カタログの管理機能などを強化した。Commerce Serverの推定小売り価格は238万9000円,開発用の「Developer Edition」が8万4400円。

 ISA Serverはファイアウォールとプロキシーサーバー,キャッシュサーバーの機能を備えるもの。同社の「Proxy Server 2.0」の後継製品との位置付けで,Windows 2000 Serverと連動したアクセス制御などのセキュリティー管理を可能にした。大企業向けの「Enterprise Edition」の推定小売り価格が110万3000円,通常版の「Standard Edition」が27万5000円。

(永井 学=日経ネットビジネス編集)

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