米Gartner Groupが米国時間2月6日に,「消費者はブランド力のあるオンライン・ショップを好む傾向が顕著になってきた」とする調査結果を発表した。

 調査は米国の消費者(成人)を対象に2000年のホリデイ・シーズンに利用したオンライン・ショップ名について2193人から回答を得たもの。

 上位15社のWWWサイトのうち,オンラインのみでショップを展開する企業は米Amazon.com,米eBay.com,米eToys,米Buy.comの4社。「15社中4社と割合は少ないが,利用率は高く,この4社のいずれかで買い物をした人は全体の45%にのぼることがわかった」(Gartner社)。

 「厳しい経営環境を切り抜け,健闘しているドットコム企業の数はほんのわずかとなった。消費者のあいだではオフラインの既存店舗を通じてオンラインでのショップの存在を知った人が多い。オフライン空間に店を構えていること,ブランド力があること,この2点がオンライン・ショップでの利用増をもたらしたといえる。2001年も同様の傾向が続くだろう」(Gartner社のディレクター,David Schehr氏)。

詳しい調査結果は以下の通り。

■表 オンライン・ショップの利用者数上位15社

順位 WWWサイト 買い物をした人の割合(%)
1. Amazon.com 28
2. eBay.com 13
3. eToys.com 8
4. Barnesandnoble.com 5
5. Buy.com 4
6. JCPenney.com 4
7. Eddiebauer.com 4
8. Toysrus.com 3
9. Walmart.com 3
10. LLBean.com 2
11. Spiegel.com 2
12. Gap.com 2
13. Victoriassecret.com 1
14. Zanybrainy.com 1

出典:Gartner社 (January 2001)

 なおGartner社は,2000年のホリデイ・オンライン・ショッピングについて,「利用者数が前年を上回る2500万人に達し,過去最高になった。利用金額の合計は62億ドル」とする調査結果をすでに報告している。

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