米Aribaは米国時間1月29日に,企業間(BtoB)電子商取引向けコラボラティブ・ソリューションの提供を行う米Agile Softwareを買収することで最終合意に達したと発表した。買収金額は約25億5000万ドルで,Agile社の株式1株につきAriba社の株式1.35株として株式交換方式で支払われる。取引はAriba社会計年度の2001年第3四半期に完了する予定である。

 インターネット版ウォールストリート・ジャーナルによると,この買収金額はAgile社の過去12カ月の売り上げの45倍に相当する。

 今回の買収により,Ariba社は企業間電子商取引(EC)インフラの拡充を図る。「電子商取引とコラボレーションの統合プラットフォームを構築し,インタラクティブなバリュー・チェーンに向けた次世代ソリューションを提供する」(Ariba社)としている。

 今後提供する予定の主なソリューションは以下の通り。

・Ariba社の「Buyer」とAgile社の「Anywhere」を統合し,eProcurement(電子調達)機能を資材の直接調達プロセスに組み込む。

・Agile社の「Buyer」をAriba社の「Sourcing」と統合する。直接・間接の資材調達,交渉,連絡管理の全工程に対応させる。

・Ariba社の「Commerce Adapters」を,主要なERPおよびSCMシステムに対応させる。

・Ariba社の「Commerce Services Network」とAgile社の「MyAgile」ネットワーク間の相互操作性を確立する。

 なおAgile社の顧客には,米Agilent Technologiesや米Compaq Computer,米Dell Computer,米Hewlett-Packard(HP),米Lucent Technologies,米Texas Instrumentsなどが名を連ねる。

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