日本アリバ(http://www.ariba.co.jp/)は11月28日午前,パートナ企業20社を一堂に集めた記者会見を開催した。会見会場には,富士通,NEC,日立製作所,日本アイ・ビー・エムなどの有力ベンダーや,住友商事といった商社など20社の代表者が横一列に並び,ある種の異様な雰囲気に包まれていた。各社は日本アリバに資本参加することが決まっている。

 日本アリバに約40億円を出資しているソフトバンクの孫正義社長は会見の冒頭で,「短期間に,日本の有力企業が20社も集まったことは,アリバ製品が世界のデファクトになりえる証拠だ」と自信をのぞかせた。

 この日は,11月22日に日本アリバ社長に就任した渡辺邦昭氏のお披露目の場でもあった。渡辺氏は,11月1日付けでSCMソフト大手のi2テクノロジーズ・ジャパン(http://www.i2j.co.jp/)の社長を退き,その去就が注目されていた。
 
 渡辺社長は「パートナ企業と協力し,2001年6月末までに,アリバ認定のコンサルタントを500人養成する」と表明。2001年以降,間接材の購買管理ソフト「Ariba Buyer」の拡販やシステム導入を推し進める方針を示した。

川又 英紀=日経コンピュータ

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