米National Semiconductor(ナショセミ)が米国時間12月7日に,2000年9月~11月期の決算を発表した。当期の売上高は5億9500万ドル。前年同期の5億1390万ドルと比べて16%増。利益は1億670万ドルで,前年同期の7040万ドルから52%増加した。

 しかし,当期の世界における受注は前年同期と比べて19%低下した。アナログ製品の受注が不振だった。一方,無線関連製品の受注は伸びた。

 販売チャネルを介した受注が著しく減少した。販売チャネルが在庫調整を行っているためである。マザーボードやパソコン周辺機器といった従来のパソコン関連製品に関係する受注も減少した。

 National Semiconductor社は来期(2000年12月~2001年2月期)の売上高が,2000年9月~11月期と比べて最大10%落ち込むと予測する。粗利益は現在の50%レベルから47~48%まで低下。1株あたりの利益も減少するとみる。1)販売チャネルの在庫調整が続くこと,2)携帯電話機市場の売り上げが徐々に安定期に入ること,3)パソコンや周辺機器市場が季節的要因で伸びない時期であること,などを理由として挙げている。

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