インターネット上で音楽ファイルの検索・交換サービスを提供する米Napsterは米国時間10月25日に,Macintosh版のファイル交換ソフトウエア「Napster for the Mac」を発表した。

 Napsterは,音楽ファイルの個人間(person-to-person)交換機能に加え,インスタント・メッセージングやチャット機能を備えたソフトウエア。同社ではこれまでWindows版Napsterの配布を行っているが,新たにMacintosh版を加えたもの。同日Napster社のWWWサイト(http://www.Napster.com/mac)で配布を始めた。

 Napster for the Macは,「Windows版と同様の機能とMacintoshのユーザー・インタフェースを備えている。ユーザーからの意見を聞き,Windows版にもまだ存在しない機能も盛り込んだ」(Napster創設者のShawn Fanning氏)。

 例えば,iMacの色にマッチするツールバー,過去10回の検索結果を記録する検索履歴,一覧画面のカスタム化といった機能を備える。またドラッグ&ドロップによるファイルのフォルダ間移動およびデスクトップへの移動が可能。

 なおこれまでMacintoshユーザが同社のサービスを利用するにはBlackhole Media社(http://www.macster.com/)の「Macster」と呼ぶソフトを使う必要があった。同社は今年はじめにNapster社によって買収されており,Napster for the Macの開発にはこのMacsterの開発者があたった。Blackhole Media社によればMacsterは,Napster社の公式ソフトウエアとして認められ,これを機に名前をNapster for the Macに変更したのだという。

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