米PC Pitstopが米国時間10月24日に,デジタル音楽などのファイル交換サービスの利用状況についての調査結果を発表した。調査期間は過去半年。30万台以上のパソコンについて調査したもの。

 米Napsterのサービスは引き続き市場の支持を得ている。調査したパソコンの30%がNapsterのソフトウエアをダウンロードしていた。半年前の調査では,その割合は12%だった。

 Napsterユーザーは7月を除いて毎月増加している。「WinAmp」「WinZip」「RealPlayer」「Adobe Acrobat」など他の無償ダウンロード・アプリケーションに匹敵する勢いで伸びている。

 Napster以外のピア・ツー・ピア方式のファイル交換サービスも同様に好調である。3月の調査で「Gnutella」は,0.06%のパソコンでしか利用されていなかったが,9月の調査では1.6%に増加した。「Scour」は3月の0%から9月には5.6%に増えた。

 Napsterを利用しているパソコン・ユーザーの38%がCD-RWドライブを所有している。パソコン・ユーザー全体でのCD-RWドライブの保有率は26%である。Napsterを利用するパソコンのハード・ディスク装置の平均容量は14.6Gバイト。これに対し一般の平均容量は12Gバイト。Napsterを利用するパソコンは4.9Gバイトのデジタル情報を格納しているが,一般では3.6Gバイトである。

 Napster利用者の48%が広帯域接続(>60kbps)を導入している。パソコン・ユーザーでは36%である。

 またNapster,Gnutella,Scourを利用しているパソコン・ユーザーの環境は,マイクロプロセサの性能,メモリ容量,DVDドライブの所有率で,一般ユーザーの平均を上まわっている。

◎関連記事
Napster利用の家庭ユーザー,8月はさらに急増して673万人
どこへ行くNapster,せき止められぬファイル交換ソフトに勢い

Napsterの家庭ユーザ数,2月の111万人から7月には345%増の494万人へ
「Napsterの学内利用禁止を掲げる大学は全体の34%」,Gartner調べ
Visiosonicが“Napster型”の新たな無償音楽配信システムを発表
レコード協会と米音楽出版協会が,差し止めを求めNapsterを提訴

[発表資料へ]