(2000.8.31)
「米国の大学の34％が，学内ネットワークでNapsterを利用することを禁じている」。米Gartner Groupが米国時間8月30日に調査結果を発表した。Gartner社が公立/私立合わせて50の大学で調査を実施したもの。
まもなく学生が夏期休暇を終えてキャンパスへ戻ってくるため，各大学の管理者などが学内でのNapsterの利用について，「利用可」「禁止」の方針決定を急いでいるという。
「大学という教育現場での全米規模の取り組みとなる。大学の方針は，学生や消費者，著作権や検閲関連の法律に影響を及ぼす。音楽産業の今後を決定づけるものとなる。学校機関は，著作権侵害行為は違法であると明確に述べた倫理基準や学則，書面での合意書などを用意すべきである」（Gartnerの上級アナリスト，P.J.McNearly氏）。
「もし自分が大学の学長ならば，音楽のダウンロードに関して，年内の学則見直しを怠ることはないだろう。法的なトラブルが長期化すればコストがかかる。今年中に一つの大学が“判例”となることもあり得る」（Gartner社の主席アナリストRobert Labatt氏）。各大学の対応については以下の通り。
なおNapster関連のニュースを下掲の関連記事に列挙した。
■表 Napsterの学内利用について，各大学の対応利用可 利用禁止
Babson College Arizona State University
Bates College Fresno State
Boston College Georgia State University
Boston University Hawaii Pacific
Brigham Young University Iowa State
Colgate Kent State
Columbia University New York University
Cornell University University of Northwestern
Duke University Notre Dame
Florida State University Oregon State University
Georgia Tech Rice University
Harvard Santa Clara University
Michigan State Seton Hall University
MIT University of California, San Diego
Penn State University of Mississippi
Princeton University of Texas
Rensselaer Polytechnic Institute University of Southern California
Stanford University Villanova University
Texas A&M Wellesley College
UC Berkeley Yale University
UCLA
University of Colorado, Boulder
University of Florida
University of Idaho
University of Michigan
University of N.C., Chapel Hill
University of Oregon
University of Pennsylvania
University of Wisconsin, Madison
Washington State出典： Gartner (August 2000)
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