米Zona Researchが米国時間10月24日に,2000年第3四半期の企業におけるアプリケーション・サービス・プロバイダ(ASP)の利用実態について調査した結果を発表した。
ASPの業界団体「ASP Industry Consortium (ASPIC)」と協力し,現在ASPを利用しているまたは今後1年以内に利用する予定がある企業137社を対象に調査を実施したもの。さらにASPを利用する予定のない企業400社以上からもデータを収集した。
「ASPを利用しない企業の主な理由は,自社のIT資源に満足しているためである」(Zona社副社長のGreg Blatnik氏)という。
主な調査結果は以下の通り。
・現在ASPを利用している企業で,2~6種類のアプリケーション・サービスの提供を受けている割合は62%。第1四半期の調査では55%,第2四半期は58%だった。
・現在ASPを利用している企業のうち,社内の半数以上のコンピュータがASPのアプリケーションを利用しているという企業は31%。第1四半期は27%,第2四半期は25%だった。
・ASPの利用を考えていない企業の56%が,社内のアプリケーション管理に関して十分なIT資源を所有していると信じている。
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